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茶凡遊山記

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一斗俵の沈下橋&早瀬の一本橋(「春分峠」経由)

 高知県最古といわれる「一斗俵の沈下橋」と、沈下橋の原型といわれる「早瀬の一本橋」を訪ねてみた。

 四万十町の奥座敷「松葉川温泉」から、「春分峠」を越えて檮原町松原へと抜け、津野町へと時計回りに高知市へと戻るコース。

「春分峠」の四万十町側に一部未舗装区間が残っているが、街乗りアクアでもラクに走れる良く締まったダートである。


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四万十町より県道19号線を
「松葉川温泉」へ

「四万十源流大橋」の上流には
「一斗俵(いっとひょう)の沈下橋」
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下流には
「清水ケ瀬の沈下橋」
が見えている
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対岸は「米奥(よねおく)」集落
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二つの沈下橋へは
遊歩道が整備されている
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杉の木に舫われた川舟
大水が出ると
ここまで水位が上昇する
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「一斗俵の沈下橋」

水が少ない時には
対岸に小さな川原が現れる
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しっかりとした造り
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橋脚も逞しい
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山影を映す水面には靄が残る
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オサバイ様(田んぼの神様)
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川の東岸からも行ける
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車両は通行禁止だが
歩いて渡ることはできる
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沈下橋の上流へと北上すると
四万十町の奥座敷
「松葉川温泉」
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「松葉川」は隠れ名山の宝庫
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「松葉川温泉」に泊まり
稜線歩きをしてみたくなる
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温泉周囲には散策コースがある
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年齢とともに
高さよりもむしろ
持ち物を落しそうで怖い
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温泉からも見える河原
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人造物でも美しい
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存外高いですぞね
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「春分峠」に向けて
県道322号線を登る

町と町を繋ぐ道だけに
掘り切りの普請も上々
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「枝折(しおれ)山」や「角点山」など
カーナビに隠れ名山が登場し始める
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「こらっ、ヘビかと思うたじゃいかっ」
ここから少しの間だけダート
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林道マニアなら解ってくれるはず
思わず押したくなる「いいね!」ボタン
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「松葉川林道2号線」とある
ならば「1号線」はどこですろう?
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「←松葉川」
ウンウン
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「檮原・大正→」
ウンウン

こういう落書きやったら
きっと先生にも叱られんろう

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山側の崩落
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「春分峠」に到着
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1行目「松原3km」
2行目「地芳台」
3行目「●●●●29km」
4行目「江師温泉」

「松原」は想像がついたが
たぶん13kmの1が消えている
はてここから29kmとはどこじゃお?
「天●●上」の雰囲気だが
文字が消えて読めない・・
「地吉台」と「江師温泉」は
距離が消えている
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舗装が再開される
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海抜730mの峠はかなり高い
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現在地は画像左の町境
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檮原町側から四万十町側を振り返る
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前から気になっていた「春分峠」
昭和43年3月20日の春分の日に
開通式を行ったのが
峠の名前の由来だという
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登山口には無料貸出の杖
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「自己責任」の御触れ書き
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「杖立三角点」へ
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「久保谷風景林」へ
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岩?それとも木?
登山口からいきなり現れる
2本の巨大な古木
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一帯は樅や樫の巨木が有名
次回は是非とも山歩きに
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年季の入った案内図
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画伯は林野庁へお勤めのかたと
聞いた事がある
最近作品が増えて
楽しませてくれる
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ん?
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そうか、ここが「主谷林道」か・・
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檮原町の「松原集落」に到着
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「松葉川温泉から27キロ」とあるが
「それほどあったろうか?」の印象
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元は「JA」だったと解る建屋
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「酷道439号線」の手前にかかる
「松原橋」は川面からかなり高い

 長く高知市に住んでいることに加え、頭が固い小生には「川は北から南へ流れるもの」という固い思い込みがあって、川が南から北に流れる土地に行くと方向音痴になりやすい。

上流(南)
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下流(北)
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檮原町に数多く残る「茶堂」と
かなりの山奥にもある
コカ・コーラの自販機
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内部はこうなっている
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「酷道よさく(国道439)」を北上
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ナビは途中で県道26号線へと誘導
途中の「初瀬ダム」には
大きな「魚道」がある
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「薊の花も一盛り(ひとさかり)」というが
「シーレーの花も一盛り」
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なかなかえいですやいか
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次の目的地「早瀬の一本橋」がある
津野町の芳生野(よしうの)地区へは
国道197号線沿いの
「新田(しんでん)」から
再び酷道439号線を北上する

幕末志士「吉村虎太郎」の
銅像や生家跡などが目印
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高台への階段を登る
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なかなかの二枚目
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「早瀬の一本橋」へは
国道439号線から
右下の川原へと分岐する
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杉板に立派な墨書

 構造的には「早瀬の流れ橋」がぴったりだと思うが、現地での案内表示では「早瀬の一本橋」となっていた。

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駐車場で河童がお出迎え
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アユの「しゃくり」漁は禁止
子どもをしゃくったら大事
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水浴びにボッチリ
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一番手前が無いと思ったら
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岸にある
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たしかにワイヤーが・・
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 水が出る前に担(かた)いだか?と思ったら、橋材はワイヤーで「鎮守杉」に括り付けられていて、大水が出るとひとりでに橋桁から外れ、岸側に流れ着くという仕掛けらしい。

 大水が出ても、橋は川の流れに沈むが、流されることはない沈下橋。そのルーツは、大水が出た時には、岸に括り付けた橋を流れにまかせて流す「流れ橋」であった。「四万十川」とともに生きてきた先人たちの、知恵と工夫に脱帽。

 すぐそばに「諏訪神社」という、霊験あらたかな神社があるとのこと。雨が上がるのが遅く、出発を躊躇したため本日は時間切れ。「春分峠」の手前にも良い眺めがあったのに撮り残しているので、次回はカブで反時計回りにおさらいをしてみようと思っている。 


全景はこんな具合
流された橋材が
右岸にある
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たしかに手前の橋材は
「鎮守杉」に括り付けられている
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地元の子供達の作った作品が並ぶ
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♪お内裏様とお雛様♪
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道の駅「布施が坂」で遅い昼食
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第2駐車場の東に
「鶴松山」への登山口
あちこち遊山していると
時々「点」が「線」になる
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こちらからの登山道は
取りつきが急坂と聞いたが
見るからにキツそう

夏草の蛇に怖気づき
ちゃっかり敵前逃亡した
「風の里公園」終点からの近道

登るならあの道を登ろうと
あらためて固く決意
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 もう二昔近く前になる、「一斗俵の沈下橋」へ子供たちを連れてバーベキューに来た事があった。

 お決まりの沈下橋からの飛び込みに興じていると、誰かが「後ろ向いて飛べるかえ?」と言い出した。言い出しっぺは事も無げに飛んで拍手喝采を浴びていたが、ほとんどの者は飛べなかった。

 画像で見るとさほど感じないと思うが、いざ「橋の端」に立ってみると川面まで意外と高い。まして後ろ向きにとなると、たいていの人は飛べないはずである。

 

by ky_kochi | 2015-09-27 12:00 | 登山 | Trackback | Comments(0)

秋葉山(香南市~香美市)


 赤く錆びた、ジェットコースターの「直角カーブ」を覚えている御同輩も多いと思う。「龍河洞スカイライン」には、かつて「三宝山スカイパーク」という遊園地があった。香長平野を一望する「三宝山」には、スペインの古城をモチーフにした「シャトー三宝」もあった。

 ところで、高知県東部に出かけるたび、いつも気にかかっていた山容の山が二つある。一つは香美市の「御在所山」と、もう一つは香美市と香南市にまたがる「秋葉山」である。

 どちらもまだ登ったことはなかったが、最近お気に入りの登山用アプリ「DIY GPS」の動作テストを兼ね、スカイラインを経由し枝道の林道で山頂まで行ける「秋葉山」へ出かけてみた。


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「龍河洞スカイライン」の
「恵日寺」の北から
山頂まで林道が延びている
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今回は香美市の「太郎丸」から
県道385号線を南下
「龍河洞」を経由して
「秋葉山」へと向かう
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高知市東部の布師田
JR四国の鉄道車両基地に寄り道
以前たしかブルートレイン車両が
展示されていたように思うが・・
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「アンパンマン列車」も整備中
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回送表示の特急「南風」号
どこで見ても終着駅の
車両止めはシュール
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国道195号線に戻ると
国道と「堤防道」とのジャンクション
標識も一風変わっている
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「南国市」から見る本日走破する稜線
左端(北)の円錐が「秋葉山」で
右端(南)の「三宝山」山頂には
「シャトー三宝」の遺構の影
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「旧香北町太郎丸」で
県道385号線に右折
「岩改」へと進む
ここを直進すると
「アンパンマンミュージアム」を経て
「四ツ足峠」を越えて徳島県
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「龍河洞」まで約二里
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「須賀神社」を右手に見ながら
この三差路は面舵いっぱい
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「柳沢」に「ぞうざ」のルビあり
とても「ぞうざ」とは読めない
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ごきげんな林道
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飛行機雲とクロス
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「こらっ、ニシキ蛇かと思うたじゃいかっ」
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奥山にも三叉路はある
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 この「秋葉山」は、旅する蝶「アサギマダラ」の飛来地として有名。

 なんとこの「アサギマダラ」、春に台湾や沖縄から九州・四国・北海道へと飛来して、秋には次世代の成虫が再び南へと帰っていく、を連綿と繰り返しているという。

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 以前、愛媛県境「伊予富士」の山頂で、チョコレートの甘い香りに誘われたのか、一頭の蝶(蛾か?)が指先にとまったことがあった。

 蛾にも見えたが、もしや「アサギマダラ」にやあらむと思い、振り払うのは思いとどまった。「アサギマダラ」と思って見れば長旅の疲れにも思えるし、あるいは正体は蛾なのか、ほとんど羽ばたきもせずしっかりと写真に撮れ、今でも「LINE」のプロフィール画像に使っている。

 しかし、「アサギマダラ」とは図柄が全然違う。これが蛾ならば随分と間抜けた話であるが、どうも背中の雰囲気、この色艶からしても、蛾にも思えてきた。

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完全予約制の「山の食堂Hana」
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北に「御在所山」が見えている
印象的な山容は
高知市からも遠望できる
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峠を越えると一気に下り
「耕して天に至る」
棚田の畦道には彼岸花
土佐では彼岸花を
シーレー(死霊)とも呼ぶ
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最近見かけなくなった「藁グロ」
八方には
重しがぶら下げられている
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「龍河洞」の入口に着いた
昔の繁華さを知る者としては
土産物店の並んでいた通りを
寂しくてとても見ることができない
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「龍河洞スカイライン」に入り
「香南市」の標識の先で
林道へと左折分岐する
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「コレヨリ秋葉山へ2,100M」とある
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セメント舗装の林道が続く
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海抜489.9メートル
山頂に建つ「秋葉神社」に到着
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鳥居の先には
厳しい勾配の参道
やはり南麓の「香南市西川」からの登山が
「秋葉山」への王道ならぬ正道
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手水鉢もシブい
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御神籤も荘厳
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上りは撮影できなかった
急勾配を
エンジンブレーキで
ゆるゆると下山
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遠くに太平洋が見える
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山頂直下の大カーブ
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再び「龍河洞スカイライン」に戻る
左手に太平洋が近づいてきた
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 昭和45年に開通した「龍河洞スカイライン」は、昭和45年に地元の新聞社、自動車学校、県会議員が中心となり「株式会社龍河洞スカイライン」を設立、昭和48年に開業した私道で、スカイラインの有料営業は平成9年3月末で終了し、そのまま県に寄付され、県道に移管して無料になったらしい。

 観光客や家族連れで賑わったこの道路も、この日、「龍河洞」から「野市(のいち)」までの間に出会ったのは、ヘビ二匹にカラス数羽、バイクと軽トラックとレンタカーが一台ずつ。センターラインや路側には、落ち葉や折れ枝が落ちているというよりは、貼り付いていた。


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 このゲートの先から、取付道が三宝山の山頂まで延びていて、そこには遊園地「三宝山スカイパーク」があり、スペインの古城を模した「シャトー三宝」もあった。
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 平成9年に「三宝山スカイパーク」は閉園、平成12年に「三宝シャトー」、平成15年に「三宝山スカイレスト」も営業を終了したとのこと。

 真っ赤に錆びた細いレールの上で、不気味な軋み音を出していた小さな車体のジェットコースターが、名物「直角カーブ」をガクンと曲がる時の、山の麓に放り投げられたような衝撃が懐かしい。

 せめて石造りのお城「シャトー三宝」へ行きたいと調べていたら、山頂へと続く山道があって徒歩なら行くことができるとのことであった。

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眺望抜群のナイススポットだった
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跡地は今どうなっているのかと
あれこれ検索していると
ドローンで撮影した動画が
YouTubeにいくつかアップされていた
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♪年にお米が二度取れる♪と唄われた
香長平野をパノラマモードで見ていると
高知空港の隣にある
太平洋戦争の遺構
「掩体壕」群を思い出した
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「掩体壕(えんたいごう)」群から
「三宝山」(画像右奥)を遠望すべく
南国市田村に到着
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現在は
農機具の収納場所になっている
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近付くと存外太い
この中に戦闘機が格納されていた
中央上部の刻みは尾翼用か?
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7つある「掩体壕」の中には
公園として整備されているものもある
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「大湊小学校」の北にある壕は
壕の中を車道が通り抜けている
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壕の内部は粗造りとなっている
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 本日の目的地「秋葉山」は高知市からほど近く、あちこちへ道草をすることができたため、本題よりも番外編が多くなった。

 それにしても、Iphone用の地図アプリ「DIY GPS」はなかなかのスグレもの。Iphoneに無料でダウンロードした国土地理院の2万5千分の1の地図に、GPSを使用して現在位置や移動記録、さらに標高まで表示してくれる。この日も2つある枝道で迷いかけたが、現在位置が正確に判ることで事無きを得た。

 Iphoneのバッテリー対策さえ講じておけば、まず山で迷うことはない。海図を広げる船乗りの気分で、2万5千分の1の地図と磁石を登山道で広げていたものだが、時代はすっかり変わってしまった。

 しかし、決して忘れてはならないのは、端末のトラブル。やはり、磁石と地図は山登りの必需品、アナログのオマケがデジタル、これでいかねば。



by ky_kochi | 2015-09-13 12:00 | 登山 | Trackback | Comments(6)