日高村の「大滝山」から始めて、佐川町の「加茂の里」へと繋げた遊山も、ほどなく最終盤を迎える。
佐川町のイラストマップには、この先の「毛田」集落に「船石」と「ころび石」、「竹の倉」集落に「お岩さま」とが残っている。
イラストマップにはなかったが、「毛田」集落には「子安地蔵尊」という、なかなか法力が強(えら)い地蔵尊があると聞く。
画像の左下、長方形に見えるログの下辺、そのほぼ中ほどまで下りて来た。
左下隅で国道33号線に合流するまでの間に、「船石」という大岩があるとのことだが、諸先輩のサイトを見てもどこにあったかわからなかった、という記事が大半だった。
この辺りの田圃は現役
果樹園もあれば
野菜畑もある
♪この木なんの木 気になる木~♪
車道の左上に「子安地蔵尊」
子どもの着物がいっぱい
鳥の巣箱が設えられている
船の形をしているが
まさかこれが「船石」では・・
車道から田圃を横切る道に
「船石」があるはずだが
横道そのものを見つけられずに
ここまで来ている
左手の花筒が倒れていたので
適当に立てかけ直しておいたのだが
どうも何かが右側の花筒と違う
そうか
手前の石の輪っかに立てるのか
ペットボトルも立てておこう
車道に振り返る時に再確認
ん、んっ、宜しかろう
木の根っこが
見事な楕円形の石を咥え込んでいる
№49鉄塔があんな遠くに見える
「雨に咲く花」という名曲があるが
こちらは「岩に生える草」
ベゴニアに似た葉だが
残念なことに名前を知らない
小さな手箒が道端に置かれている
これで路傍の掃除をするのだろうか
どおりで里道が整然としているはず
国道33号線「霧生関隧道」の方向
足元には線路の端切れ
「霧生関隧道」側を振り返ると
国道33号線の緩やかな大カーブ
この辺りに「ころび岩」があるはずだが
ビールに気を取られて
探すこと自体を忘れていた
子どもの頃によく見かけた旗
金網を通り抜けてきたホウズキ
土佐路に春の使者
国道33号線から「竹の倉」集落への
2本の道の合流点に
柴犬の子供の横顔に似た
民家に覆い被さる大岩があり
この「お岩さま」の背後には
1本の巨木が聳えている
「いかんっ、もうまあ汽車が来る」
「聖神社」が建つ山を右手に見ながら
「JR土佐加茂駅」へまっしぐら
駅へと向かう途中
民家のブロック塀に
文化財の説明書きが貼られていた
「JR土佐加茂駅」は画像の左下
画像右の里山が「清宝山」となる
「聖神社」北面の断崖にあった構築物が、遠目に見えている。
間伐後の巨木の幹に見えなくもないが、もしあの広さに「火文字」が浮かび上がるのだとすれば、少しばかり小さ過ぎると思うのだが・・
これはもう、百聞は一見に如かず、実際に見せていただくより他ありますまい。
歩いて来た山なみを振り返る
「大滝山」(画像左)から
「毛田」集落付近(画像右)まで
歩いて来たことになる
無事にJR「土佐加茂駅」に滑り込めた
『高知線の歌』は、元国鉄職員だったかたが「鉄道唱歌」の替え歌として作ったという説があり、昭和7年までに開通していた区間に相当する歌詞が残っているらしい。
この六番は、前半の「加茂駅」と後半の「日下駅」、これら二つの駅をまとめたものだという。
上り「岡山・高知」方面
下り「窪川・須崎」方面
JR「土佐加茂駅」は無人駅のため
切符は車内で車掌さんから買い求める
下り普通列車との行き違いのために停車
ゴルフ時代の帽子はもうヨレヨレ
下り特急列車「あしずり号」
「仁淀川鉄橋」を
右岸から左岸に渡る
大昔にこの鉄橋を歩いて渡り
大人に叱られたという話をよく聞く
鉄橋を抜けると
紙の町「いの町」
ホームが1番線から3番線まである
JR「朝倉駅」を出ると
これまた清流「鏡川」を
左岸へと渡る
帰りの列車に乗ってすっかり安心したのか、膝がギシギシと鈍いサウンドとともに軋み初めてきた。
スマホの「ヘルスケア」アプリが教えるところによれば、今日は山道を30,000歩も歩いている。
これを上った階数に換算すると194階で、距離19.3kmといえば昔でいう五里の道のり。
たとえ平地であったとしても、五時間も歩き続けていたらそこそこ嫌やになる。
すでにその日のうちに筋肉痛が出ているところからすると、この先も山歩きはまだまだイケそうだが、明日の朝の階段の降り具合をみてからということにしよう。
JR「岡花駅」に降り立ったのが午前8時で、JR「土佐加茂駅」で帰りの汽車に乗ったのが午後4時、約8時間かけて「日高盆地」の南の山々を歩いてきた。
「日高盆地」の北にある「清宝山」へ登ったことがきっかけで、長らく気になっていた「仁淀川」中流に見える、「右肩がスパッと切れた」山の名前を知りたい、というのが今回の山行の元々のきっかけであった。
2012年に初めて「大滝山」に登った時の写真にその山が写っていたこと、調べているうちに現在の「大滝山」は、「大嶽山を守る会」の皆様のご尽力で、当時とは比較にならないほど整備されていることも知った。
さらに、ひと山越した『加茂の里「お宝発見」ウォーキング(in長竹)コース』では、「聖神社」の北面の断崖絶壁にあった建設現場の足場のような設備に肝を冷やし、「石鎚神社」の巨岩にはいささか恐れ入った。
巨岩や奇岩、山頂からの絶景、そして伝説の数々、、それらに公共交通機関利用の登山ならではの楽しさが加わり、今日は興味津々てんこ盛り遊山の一日となった。