連休の中日、高知市の西隣り、紙の町「いの町」の里山、「加茂山」に登ってみた。
愛犬チーズ嬢の散歩を兼ねて登って以来となるので、約20年ぶりの「加茂山」となる。
「JR伊野駅」から「内野」を経由し、「早稲川」の「槙橋」から入山、反時計回りに「加茂山」へ登り、「椙本神社」へ降り立つルート。
久し振りにJRで行ってみよう
鏡川を渡り
JR土讃線
国道33号線
とさでん交通路面電車
高知自動車道
4つがクロスする咥内坂
正面「かんぽの宿伊野」の先に「鳥形山」
列車は高知市から「いの町」に入る
「JR伊野駅」に入線する
このポイントの感じが堪らない
「とさでん交通」路面電車の
西の終点の一つ手前「伊野駅前」電停
「JR伊野駅」から真北に進み
「琴平トンネル」を抜ける
国道33号線から
県道33号線に分岐
「旧鏡村」へと抜けるイメージ
「早稲(さいな)川」に沿って遡上
お米の場合だと
「早稲(わせ)」と「晩稲(おくて)」だが
ここでは「さいな」と発音するらしい
人造物でも美しい水辺となっている
「槙橋」の手前左に登山口がある
白い郵便受には手作りマップがある
杖も備えられている
ドラム缶の蓋に
「山菜取らないで」の注意書き
右端の木は「ゴンズイ」とある
アラカシ(右)とヒサカキ
ミカンの木の先で道は大きく左にカーブ
小樽でみたような・・
いたるところにドラム缶
ここでもドラム缶の蓋に注意書き
ちょうど一休みしたくなる場所
案内板のある三差路に到着
麓から5つのルートがある
ここは右上へと進む
たしか地蔵様が3つおられたような
初めてお目にかかるが君の名は?
四国電力№43鉄塔が頭上に
第一と第二の展望所の分岐
まずは左上の第二展望所へ
第二展望所「さつき広場」
土佐湾へと蛇行する仁淀川
北西にフィールドアスレチック広場
手作り感満載
アサギマダラが飛来するらしい
JR土讃線の鉄橋(右)と「いの大橋」(左)
仁淀川は左の土佐湾の河口へと向かう
山小屋「さつき小屋」
地域の皆さんの心遣いが伝わる
実に丹念に調査されている
「さつき小屋」の北から「第一展望所」へ
うまく写っていないが
右の穴が猪が筍を食べた跡
地表に出る直前の旬を掘り漁る
コナラの木のある広場
ん?
ま、この高さなら大丈夫じゃろう
ここにもお地蔵様
竹藪に入る
杉や檜だけでなく竹も根こそぎ
山頂の展望塔が見えてきた
四国電力№43鉄塔
展望塔はなかなか立派な普請
第一展望所は広々としている
展望塔に登り
北西から反時計回りに
東に高知市の南嶺が見える
南西に「かんぽの宿伊野」(右端)
東に高知市の市街地
南には
「天王ニュータウン」越しに太平洋
はるか西に「鳥形山」見える
右奥は石鎚の山並みと思われる
この展望塔はなかなか高い
ベンチがこんなに下に見える
「加茂山」山頂板が北に見えている
目が回りそうな螺旋階段
近くで見ると碍子(がいし)は大きい
傍らは石油缶ではなくドラム缶
ブランコがあるが
こんなに細うて折れませんかの?
河口間近なのにうねっている
伊野中学校のグランドが見える
「かんぽの宿伊野」
第一展望所にはトイレも完備
山頂261.8mは四等三角点「加茂山」
ブランコをくぐり下山開始
東麓から登って来たが
帰りは西麓の「大国様」へ
竹藪の中にきちんとロープが張られ
よく踏まれた里道は実に歩きやすい
おやっ?
通り過ぎて思わず振り返り見る
たしかに間違いではないが・・
四国電力№42鉄塔
お見事
ごきげんな道が続く
この辺りで、西麓から登って来た、地元のかたと思われる男性とすれ違った。
「槙の方から登って来たかね?ここからの下りは存外キツイき、滑らんように気をつけなさいよ。ま、杖を持っちゅうき大丈夫じゃろ」と助言をいただいた。
毎日のように登っておられるような感じで、ウサギのような足取りであっという間に山頂の方に消えていってしまった。
四国電力№41鉄塔
こう見えて存外と勾配が早い
はて、この穴はなんのために?
猪は場所を決めているらしい
かなり下山したところでGPS画面を見て、地理院地図にあった「椙本神社」への古道から大きく外れていることに気が付いた。
このまま下山しようかとよほど迷ったが、そのまま下ると「十四代」という集落に降り立ちそうに思え、しぶしぶ分岐へ戻りGPSを頼りに古道に乗ろうとしたものの・・
「いの町」の
「い」の文字の右上が迷走部分
しばらく藪漕ぎをしてみたが、踏み跡をどうしても見つけられずついに断念してしまった。後で気付くことになるが、「椙本神社」東への道への現在の分岐はかなり下、地図上の赤色のログで南下から東進に変わる付近であった。
最近は、GPSを利用したスマホの位置アプリを携えて登山をすることにしているが、このアプリは普通は命綱だが、時として命取りになることもある。
今回のように、地理院地図に古道が見えている場合、GPSを目印に廃道に入り込むことがある。また、特に山頂に近づいた時など、つい登山道を離れて近道をしてしまい危険な目に遭うこともある。
なにやら人里の雰囲気
この三差路に要注意!
正面の木の足元にある
四国電力鉄塔の
№41と№40の標柱が目印
これは下から見上げているので
下山してきた方向とは逆になるが
「加茂山」へは
東の「大国様」から登ってくると右折
西の「谷」集落から登ってくると左折
下山してきた方向からすると
先ほどの三差路で左折
フェンスのある道を東に横這いする
小谷に架かる木製の橋を渡り
里道をしばらく道なりに進む
これは神事の跡であろうか?
色とりどりの紙が散乱している
一つ目の「←加茂山」標識
二つ目の「←加茂山」標識
2つの案内板の辺りから
北に登る古道(黒い破線)があるはずだが
それを示す案内板はどこにもない
「仁淀川」が目の高さになってきた
最後に椎の実の階段を下ると
「大国様」東の「加茂山登山口」
「こちらからは急な坂道」とある
たしかにこちらからの登りは
深謝してご辞退申し上げたい
入口の階段からしてきつい
登山口は「大国さま」駐車場の東
②「槙橋」から登って
「コパ」へ下りてきたことになる
「椙本神社」に参拝
「ギャラリー・コパ」前をJR伊野駅へ
「吉井源太翁生家」の案内板
「吉井源太翁生家」は「加茂山」南麓にある
紙業発展に偉大な功績を残した源太翁
子孫のかたに聞いたところによると
「日本国 吉井源太 殿」の宛名だけで
国際郵便も届いていたという
休館日なのか施錠されていた
再び「琴平トンネル」を抜けて
JR伊野駅に戻って来た
「JR伊野駅」の北西には
「とさでん交通」路面電車の
西の終点「いの」駅がある
最近は使われてないのか
引込線に車が停められている
高知市の方向をみると
左に引込線の跡がある
ここも使われていない様子
北の山手側へと続いている
かつての車両基地と思われる
鉄道の遺構はいずこもシュール
出発準備中の高知市方面上り路面電車
JR伊野駅から見上げる「加茂山」
歩いて来た展望所や鉄塔が見える
キロポストに杖休め
今年の「大国祭」は2月24日
標高は低いが藪漕ぎがこたえた
ホームのベンチにへたり込む
都会の人に解ってもらえるだろうか?
「JR朝倉駅」での単線ならではの光景
下り特急列車「あしずり3号」との
列車行き違いによる待合せによる停車
再び「鏡川」を渡り
「JR円行寺口駅」に到着
ここしばらく明け方の背中の痛みが続き、ついに先日病院で検査してもらったところ、胸の音も内臓も異常なしとのこと。あと考えられるのは、寝違え、姿勢の悪さ、太り過ぎ、運動不足、寄る年波といった具合で、どれもこれも冴えない話ばかり。
この3連休は、中日のみが好天との予報。やれやれ、ちょいと里山を散歩してくるかと、軽い気持ちで出かけたものの、思わぬ藪漕ぎで膝はガクガク、目はショボショボ。
山頂近くに見えていたログハウスや、すぐそばにあるという「トンボ・メダカ池」、昔の映画のポスターを外壁に飾っているという民家、等々、回り切れずに帰って来たが、楽しい里山歩きの一日であった。