先月、「陣ケ森」(土佐町)に登った際、登山口までの途中にあった「高峰神社」への分岐が気になっていた。地理院の地図を見ると、県道6号線から神社への道は、南の「石原」からと北の「安吉」、2か所から始まっている。
平成23年6月に土佐町の巨木を訪ねた時、果たしてどちらから神社に行ったものか、さっぱり記憶がなくなっている。調べていると、当時そこが神社だと思っていた場所は、参道のほんの入口に過ぎず、本殿は「三宝山」の山頂にあるようだ。
さらに今回、「陣ケ森」の東、「陣ケ森城」跡に展望台があることを教えていただいた。記憶の点を線につなげるべく、「高峰神社」を再訪してみることにした。
高知市から県道6号線を北上
「郷ノ峰峠」手前から北に
「陣ケ森」の稜線が見える
酷道439号線も
この付近は高速道路の雰囲気
ん、尖がった山はどちらさんかな?
「郷ノ峰」を右折
ここは直進
左は「陣ケ森」登山口方面だが
本日は北の「安吉」から神社を目指す
植林の日陰は少し肌寒い
カーブミラーが2つ見えると
三差路になっているので
ここで県道6号線と別れて
「安吉」集落へと左折する
内輪差による脱輪防止策であろうか
うっかり早回りしても大丈夫
しばらく舗装路が続く
「安吉」集落を過ぎると
右上へと切り返す道との三差路に
「高峰神社本参道」とある
次第に記憶が蘇ってくる
どうやら前回もこちらから来ている
鳥居の前に着いた
石の扁額も威風堂々
麓からここまで運んできたという
伝説の手水鉢
鳥居の先から迫り来る羊歯
羊歯の群生の奥に参道入口
狛犬がお出迎え
こなた「阿」
かたや「吽」
小さな社にも見事な彫刻
苔むした石段
直角に曲がり山道に入る
小さな広場に着いた
いたる所に結界を示す注連縄
おや、狛犬ではなく狛鳥か?
鳥が後ろを振り返った構図
台座には牛に見える動物が
「文政十三年」と刻まれた常夜灯
参道北側の車道はここで終点
車道には美しい緑の絨毯
歩道の参道にも独特の苔
その上を歩くのが申し訳ない
二番目の鳥居の先に石段が見える
頭上から日差しが差し込み
実に神々しい雰囲気
地理院地図に表記された石段
御立派で御誠実
ブロックがありがたい
本殿下の三番目の鳥居に到着
傍らに手水鉢もある
岩と言われれば岩
木と言われれば木
こちらは木
灯篭に刻まれた年号はほとんどが明治
南側は風雨除けか?
荘厳で実に厳か
「土佐国本宮」
「高峯神社」
「三寶山鎮座」
本殿から見下ろす石段
本殿の北壁
なかなかの造作
回廊の下側も立派
竹さえ画になる
梅に鶯
手が込んでいる
八方に広がる枝
独り佇む長老
かなり勾配が早い
ただならぬ深淵な雰囲気
何という仲間の苔であろうか
この造形は初めて見た
麓まで下りて来た
再び迫って来る羊歯の群生
あらためて見ると大きい
夏草が茂っている
待機中の「銀号」
相棒も交通安全を祈願
先ほど左手(北)から右折した三差路に戻って来た。ここから右手(南)に延びる林道が、「陣ケ森」登山口への途中にあった「高峰神社」への三差路に繋がっているはず。
そして、その途中には、教えていただいた「陣ケ森城」跡の展望台があるはず。
三差路を右折し「陣ケ森」方面へ
上方に枝道が分岐しているが
山上で見た車道の起点ではなさそう
た、堪りませんなっ
しばらく南下すると三差路に到着
ここを右に進むと「高峰神社」
「高峯神社→」
「←陣ケ森」
今日は神社までの車道はパス
「陣ケ森」方面を目指す
交通量が少ないらしい
小さな広場を通過
小規模な崩落はあるが
二輪車の走行に支障はない
岩肌にはツツジがまだ残る
東方向に視界が開ける
左右から夏草が体に当たる
落ちそうで落ちない枯木
「高峰神社」の道標の裏側に
「展望台」の道標
「展望台」への分岐に到着したが
倒木のゲートがカブでは進めない
ここからは歩くとしよう
途中にも数本の倒木
カブでも走れそうな林道
足元には黄色の小さな花
背の高いあなたはどちらさんかな?
遥か東に見覚えあるシルエット
「白髪山」(本山町)と思われる
海抜973mの山頂に立つ祠
山頂広場にひっそりと立つ展望台
登ってみたものの・・
足元の表示では
正面が「東」にあたるが
雑木が繁り遠望無し
「北」
「東」
「南」
「西」
防護柵に攀じ登ると
かつての城主も思いを馳せたであろう
高知の城下との境の稜線が見える
この鎖は飾り?それとも何か目的が?
「展望台」を後に林道に戻ると
民家なのか施設なのか
あんな山上にも建物がある
画像中央やや右に蝶々を発見
なかなか上手く取れない
「陣ケ森」登山口側にある
「高峰神社」への分岐三差路に到着
「陣ケ森」登山の帰り、前回「高峰神社」に行った時の分岐に似ていると思い込み、ここからしばらく自動車で走ってみたが、たしか三差路からはすぐに鳥居に着いたはずと思い出し、道も次第に荒れて来たので引返したことであった。
実際に「安吉」からカブで走って来て、こちら側から自動車で神社までは厳しいと判ったが、たとえ分岐が似たような三差路であったとしても、記憶力の低下を大いに痛感した。
そして、「展望台」があることを教えていただいた方の、観察力や洞察力にはいつもながらただただ敬服するばかり。自身も目にしていたはずの道標には、「高峰神社」と並んで「展望台」と明記されている。それを見た瞬間に、「こんな場所に展望台とは?」と関心が向かないのがいかにも凡人の哀しさ、嗚呼。
たしかに「展望台」と表示されている
「陣ケ森」登山口への県道分岐に無事下山
田植えの済んだ田んぼの先に見える
「三辻山」(左)と「工石山」の鞍部
「赤良木峠」を越えて
高知市へ帰還するとしよう
「高峰神社」参詣後、「陣ケ森」登山口への林道との三差路へと南下。地図上の最初の分岐が、神社へと続く車道との三差路。
途中の寄り道が「陣ケ森城」跡の「展望台」への歩行ルートで、走行ルート南端の三差路が、「陣ケ森」登山口へと続く林道との分岐三差路となる。
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