奥工石山(大豊町~本山町)
2016年 11月 09日
高知市は雨上がりの晴天、頂上に祠の建つ岩峰「奥工石山」の眺望に、万感の期待を寄せて登ったが、やはり日頃の行いが物を言う。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、この日は秋には珍しく樹氷の眼福に預かった。
樹氷と霧氷はどう違うのか、インターネットであれこれ調べてみたが、霧氷の中の1つが樹氷という以外、どなたの解説も詳し過ぎて解らなかった。
大豊町役場に問い合わせると、「普通乗用車では車に傷がいくかも」とのこと。
前回はリトルカブで林道を駆け回ったが、騎手も馬もともに年齢が年齢、今回は軽トラックを借りて行くことにした。
高知県には、高知市と嶺北地方とに「工石山(くいしやま)」があり、それらを区別するため、「前工石山」(高知市)、「奥工石山(あるいは立川工石山)」(嶺北)と呼ばれることがある。
これと似ているのが「白髪山」で、「物部白髪山」(旧物部村)と「奥白髪山」(本山町)と呼び分けられている。
「奥工石山」は番所の遥か西
この画像にも見えていない
県道5号線を愛媛県へと北上
「立川郵便局」へと左折する
町道「刈屋スギノシタ線」を
「立川川」に沿って溯上
「仁尾ケ内」を目指す
「カガマシ山」の文字も見える
初めのうちはアスファルト
「仁尾ケ内」バス停
1日2便のみ
「カガマシ山」はこの三差路を
右上へと繰り返す
「奥工石山」へはここを直進9km
「黒王橋」
舗装が途切れる
「工石橋」
「仁尾ケ内林道」起点
支線林道にも紅葉
「仁尾ケ内橋」
セメント舗装
ダート
土場
いいね!
レンズの水滴が残念
エクセレント!だが・・
雲行きが怪し過ぎる
山小屋が見えて来た
やれやれほんの麓までガスっちょる
この山は、登山口からは約1時間で登頂でき、途中には「岩清水」や「岩屋」などもあり、植生も豊かな変化に富んだ登山道の先、祠の建つ山頂周辺からの眺望も良くお勧めの山の一つ。
子育て真っ最中の若いお父さんお母さん、登山口あたりが少しきついけれど、程良いスリルを味わえる奥工石山へ是非おでかけ下さい。
山小屋というには立派過ぎる
行けるところまで行ってみるか・・
登山口は山小屋横の鳥居をくぐる
いざ入山
いきなり急登の洗礼を受ける
岩の階段が続く
薄暗い植林帯をひたすら登る
ノエルを丸々1本食べてみたい
キノコが豊富
稜線のベンチに這い上がる
しばらく稜線歩きが続く
幻想的なブナの木
岩場が次々と現れる
ありゃ
お痛わしい
石橋のように見える
何があったんです?
「竜王峠登山口」(左下)への分岐
時折暗くなり心細い
ここを曲がった次の瞬間
8年ぶりに見る秋の樹氷
さらに高度を上げると白い案内板が
「岩清水」に到着
少し下の方に「岩屋」
存外と広く雨露を十分凌げる
「岩清水」は今日は流れていない
ベリーグッド!
更に高度を上げる
妙にいかんぞ
風が強くなってきた
南斜面に出ると・・
ありゃありゃ
気温もかなり下がって来た
一寸待て
うっ、こりゃあもう行かれん
頂上はすぐそこだが鳥居前で撤収を決断
ゆるゆる下山開始
ファンタスティック!
「岩清水」まで下山
どちらさんかな?
決してオーバーでなく時折こんな風に
「竜王峠登山口」への分岐まで下山
倒木が花壇に息吹く新芽
大岩の右へはコケられん
存外と高さがある
ナイスコントラスト!
最近良く見かけるキノコ
明るくなったと思ってもすぐまたガスる
稜線のベンチにまで戻って来た
ブナが印象に残る山
暗い急坂を下らねばならぬか・・
足元の石にもテープ・・合掌
登山口が見えて来た
無事に再び鳥居をくぐる
山頂方向は真っ白
南は晴れているのに
軽トラは何をするにも便利
久し振りのミッション車
「仁尾ケ内林道」を「立川」へと下る
いつの間に白髪になりましたぞ?
急に霧氷がついたらしい
こりゃあ冷(ひ)やいはず
あんなところにいたなんて
なかなかの労作
♪この道はどこへ行く道♪
♪この道もどこへ行く道♪
散髪してわかる山肌の大岩
こんなに降りて来て晴れてくれても・・
「普通林道南の谷線」が右へ
「普通林道立川中の村川向線」が右へ
「立川川」にかかる「あみかけばし」周辺
紅葉はまだ少し早い
「立川」ではなく「立川川」
国道32号線に戻り「ひばり食堂」へ
最近店の東に大駐車場ができた
休日はこの駐車場あたりまで長蛇の列
やっぱりカツ丼ですろう
戦後わずか9歳でデビューした美空ひばりさんは、昭和22年、まだ美空和枝という芸名で地方巡業をしていた時、旧本山村から大豊町の国鉄大杉駅への路線バス転落事故に遭遇し、九死に一生を得たという。
たまたま居合わせた元軍医の手厚い蘇生術と高知市内での入院療養後、大豊町大杉にある国の特別天然記念物「杉の大杉」に「日本一の歌手になれるように」と願をかけ、帰京後、芸名を美空ひばりと改名、昭和歌謡史に大きな足跡を残した。
それから5年後の14歳の時、お世話になった方々への挨拶をかね再び大豊町を訪れ、日本一の誓いも新たに「杉の大スギ」に参拝したという。
今日の「奥工石山」は、4つの林道の交差点「竜王峠」へリトルカブで行った時、登山口に建つ立派な山小屋で休憩して以来、いつか登りたいと思ってきた山である。
「竜王峠」は、登山口から西へ一走りなのだが、峠から本山町への「竜王林道」と「奥白髪林道」の道路状況事前調査不足につき、本日は「仁尾ケ内林道」を引き返すことにした。
林道や峠の魅力にハマりかけている諸兄に、是非お勧めしたいエリアの一つである。
【周辺林道のご案内】
「仁尾ケ内林道」(大豊町) はこちら
「林道奥白髪線」(本山町) はこちら