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茶凡遊山記

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秋葉山(香南市~香美市)


 赤く錆びた、ジェットコースターの「直角カーブ」を覚えている御同輩も多いと思う。「龍河洞スカイライン」には、かつて「三宝山スカイパーク」という遊園地があった。香長平野を一望する「三宝山」には、スペインの古城をモチーフにした「シャトー三宝」もあった。

 ところで、高知県東部に出かけるたび、いつも気にかかっていた山容の山が二つある。一つは香美市の「御在所山」と、もう一つは香美市と香南市にまたがる「秋葉山」である。

 どちらもまだ登ったことはなかったが、最近お気に入りの登山用アプリ「DIY GPS」の動作テストを兼ね、スカイラインを経由し枝道の林道で山頂まで行ける「秋葉山」へ出かけてみた。


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「龍河洞スカイライン」の
「恵日寺」の北から
山頂まで林道が延びている
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今回は香美市の「太郎丸」から
県道385号線を南下
「龍河洞」を経由して
「秋葉山」へと向かう
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高知市東部の布師田
JR四国の鉄道車両基地に寄り道
以前たしかブルートレイン車両が
展示されていたように思うが・・
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「アンパンマン列車」も整備中
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回送表示の特急「南風」号
どこで見ても終着駅の
車両止めはシュール
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国道195号線に戻ると
国道と「堤防道」とのジャンクション
標識も一風変わっている
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「南国市」から見る本日走破する稜線
左端(北)の円錐が「秋葉山」で
右端(南)の「三宝山」山頂には
「シャトー三宝」の遺構の影
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「旧香北町太郎丸」で
県道385号線に右折
「岩改」へと進む
ここを直進すると
「アンパンマンミュージアム」を経て
「四ツ足峠」を越えて徳島県
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「龍河洞」まで約二里
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「須賀神社」を右手に見ながら
この三差路は面舵いっぱい
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「柳沢」に「ぞうざ」のルビあり
とても「ぞうざ」とは読めない
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ごきげんな林道
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飛行機雲とクロス
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「こらっ、ニシキ蛇かと思うたじゃいかっ」
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奥山にも三叉路はある
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 この「秋葉山」は、旅する蝶「アサギマダラ」の飛来地として有名。

 なんとこの「アサギマダラ」、春に台湾や沖縄から九州・四国・北海道へと飛来して、秋には次世代の成虫が再び南へと帰っていく、を連綿と繰り返しているという。

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 以前、愛媛県境「伊予富士」の山頂で、チョコレートの甘い香りに誘われたのか、一頭の蝶(蛾か?)が指先にとまったことがあった。

 蛾にも見えたが、もしや「アサギマダラ」にやあらむと思い、振り払うのは思いとどまった。「アサギマダラ」と思って見れば長旅の疲れにも思えるし、あるいは正体は蛾なのか、ほとんど羽ばたきもせずしっかりと写真に撮れ、今でも「LINE」のプロフィール画像に使っている。

 しかし、「アサギマダラ」とは図柄が全然違う。これが蛾ならば随分と間抜けた話であるが、どうも背中の雰囲気、この色艶からしても、蛾にも思えてきた。

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完全予約制の「山の食堂Hana」
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北に「御在所山」が見えている
印象的な山容は
高知市からも遠望できる
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峠を越えると一気に下り
「耕して天に至る」
棚田の畦道には彼岸花
土佐では彼岸花を
シーレー(死霊)とも呼ぶ
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最近見かけなくなった「藁グロ」
八方には
重しがぶら下げられている
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「龍河洞」の入口に着いた
昔の繁華さを知る者としては
土産物店の並んでいた通りを
寂しくてとても見ることができない
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「龍河洞スカイライン」に入り
「香南市」の標識の先で
林道へと左折分岐する
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「コレヨリ秋葉山へ2,100M」とある
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セメント舗装の林道が続く
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海抜489.9メートル
山頂に建つ「秋葉神社」に到着
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鳥居の先には
厳しい勾配の参道
やはり南麓の「香南市西川」からの登山が
「秋葉山」への王道ならぬ正道
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手水鉢もシブい
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御神籤も荘厳
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上りは撮影できなかった
急勾配を
エンジンブレーキで
ゆるゆると下山
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遠くに太平洋が見える
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山頂直下の大カーブ
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再び「龍河洞スカイライン」に戻る
左手に太平洋が近づいてきた
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 昭和45年に開通した「龍河洞スカイライン」は、昭和45年に地元の新聞社、自動車学校、県会議員が中心となり「株式会社龍河洞スカイライン」を設立、昭和48年に開業した私道で、スカイラインの有料営業は平成9年3月末で終了し、そのまま県に寄付され、県道に移管して無料になったらしい。

 観光客や家族連れで賑わったこの道路も、この日、「龍河洞」から「野市(のいち)」までの間に出会ったのは、ヘビ二匹にカラス数羽、バイクと軽トラックとレンタカーが一台ずつ。センターラインや路側には、落ち葉や折れ枝が落ちているというよりは、貼り付いていた。


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 このゲートの先から、取付道が三宝山の山頂まで延びていて、そこには遊園地「三宝山スカイパーク」があり、スペインの古城を模した「シャトー三宝」もあった。
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 平成9年に「三宝山スカイパーク」は閉園、平成12年に「三宝シャトー」、平成15年に「三宝山スカイレスト」も営業を終了したとのこと。

 真っ赤に錆びた細いレールの上で、不気味な軋み音を出していた小さな車体のジェットコースターが、名物「直角カーブ」をガクンと曲がる時の、山の麓に放り投げられたような衝撃が懐かしい。

 せめて石造りのお城「シャトー三宝」へ行きたいと調べていたら、山頂へと続く山道があって徒歩なら行くことができるとのことであった。

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眺望抜群のナイススポットだった
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跡地は今どうなっているのかと
あれこれ検索していると
ドローンで撮影した動画が
YouTubeにいくつかアップされていた
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♪年にお米が二度取れる♪と唄われた
香長平野をパノラマモードで見ていると
高知空港の隣にある
太平洋戦争の遺構
「掩体壕」群を思い出した
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「掩体壕(えんたいごう)」群から
「三宝山」(画像右奥)を遠望すべく
南国市田村に到着
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現在は
農機具の収納場所になっている
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近付くと存外太い
この中に戦闘機が格納されていた
中央上部の刻みは尾翼用か?
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7つある「掩体壕」の中には
公園として整備されているものもある
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「大湊小学校」の北にある壕は
壕の中を車道が通り抜けている
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壕の内部は粗造りとなっている
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 本日の目的地「秋葉山」は高知市からほど近く、あちこちへ道草をすることができたため、本題よりも番外編が多くなった。

 それにしても、Iphone用の地図アプリ「DIY GPS」はなかなかのスグレもの。Iphoneに無料でダウンロードした国土地理院の2万5千分の1の地図に、GPSを使用して現在位置や移動記録、さらに標高まで表示してくれる。この日も2つある枝道で迷いかけたが、現在位置が正確に判ることで事無きを得た。

 Iphoneのバッテリー対策さえ講じておけば、まず山で迷うことはない。海図を広げる船乗りの気分で、2万5千分の1の地図と磁石を登山道で広げていたものだが、時代はすっかり変わってしまった。

 しかし、決して忘れてはならないのは、端末のトラブル。やはり、磁石と地図は山登りの必需品、アナログのオマケがデジタル、これでいかねば。



by ky_kochi | 2015-09-13 12:00 | 登山 | Trackback | Comments(6)
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Commented by タメやん at 2015-09-16 22:07 x
三宝山の登山口

https://www.google.co.jp/maps/place/33%C2%B034'26.1%22N+133%C2%B042'45.2%22E/@33.573908,133.712563,192m/data=!3m2!1e3!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x0

航空写真で、北から北東(北西に岩をよじ登っても良し)の道が見て取れると思う。
Commented by ky_kochi at 2015-09-17 18:29
 タメやんさん、お久し振りです、情報ありがとうございます。
 シャトーの東側の県道からと思っていましたが、たしかに地理院の地図にも北側にいくつも道がありました。
 次の機会に挑戦してみます、ありがとうございました。
Commented by タメやん at 2015-09-18 21:55 x
因みにご存じかもしれないが、こういうサイトもあります。
Commented by ky_kochi at 2015-09-19 09:10
是非そのサイトのURLを教えて下さい。
Commented by タメやん at 2015-09-21 19:14 x
DIRTMAP

http://dirtmap1.web.fc2.com/
Commented by ky_kochi at 2015-09-21 20:55
 タメやんさん、ご連絡ありがとうございました。
 教えていただいたサイト、マップがとても見やすい上に、無駄のない文章で解り易いサイトでした。
 次回の林道巡りが今から楽しみです、ありがとうございました。
 
 
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