北山スカイライン(高知市)
2015年 08月 09日
西から東へ、佛瀬越、網川越、椎野峠、望六峠、小坂峠と、主に5つの峠を結ぶ道で、『四国のみち』の一部でもある。
Iphone用の登山地図アプリ「DIY GPS」の動作テストを兼ねて、裏山を走ってみた。
国土地理院の1/25000地図などを自由に取り込み、移動ログも残せるこの「DIY GPS」、なかなかのスグレものである。
移動した軌跡が紫色で表示される
ついに一部高架となったJR土讃線
自宅の最寄駅
「円行寺口(えんぎょうじぐち)駅」より
北山に向けてテイクオフ
四国銀行万々(まま)支店の対面には
相棒「銀号」のかかりつけ医がある
万々商店街は別名「スズラン通り」
サニーマート(旧)万々店跡
ダイソー辺りから
これから縦走する北山連峰が
見え始める
高知自動車道をくぐる
このカーブの手前に
ネズミ捕りがあり
廃ホテルに誘導される恐れあり
要注意
お城の温泉「湯の川温泉」
「岡崎農園」に寄り道
自家製ソフトクリームが人気
「円行寺」の由緒由来を調べねば
印象的な大カーブ
道なりに進むと旧土佐山村弘瀬だが
本日は「佛瀬越え」のため
ここは左の細道に分岐
「柴巻の名水」
ここ「柴巻」には龍馬の生家「坂本家」が所有する通称「坂本山」があり、その管理をしていたのが田中家。その旧宅「田中良助邸」は、ほぼ当時のままの姿で残っている。
坂本龍馬は子供時代、高知城下から歩いてこの「田中良助邸」をよく訪れ、兎狩りをしたり、縁側で将棋をうったり、近くの池では子供たちと水遊びもしたという。
家紋の造作が見事
こういう平屋に住んでみたい
床の間もシブい
瓦にも家紋が刻まれている
おやっ、道の傍らに・・
「八畳岩」入口近くの道標
カブはここまで
雑木林の尾根道を進む
数分ほどで「八畳岩」に着く。幼少の龍馬もこの大岩に座り、太平洋のはるか先、遠く亜米利加に思いを馳せたという。「八畳岩」の先には、高知市街と浦戸湾を見渡せるのだが、本日は夏霞みで視界がよく見渡せない、残念。
古地図によれば本日のルートは
小高坂(こだかさ)村
↓
万々(まま)村
↓
円行寺(えんぎょうじ)村
↓
柴巻(しばまき)村
↓
秦泉寺村(じんぜんじ)村
これらの村は現在はすべて高知市
たしか初月(みかづき)村も
通って来たように思うが・・
ここを左に分岐すると
「新宮の森公園」を経て
高知市の水がめ「鏡ダム」
本日は道なりにライトターン
「北山スカイライン」の始まり
最初の分岐は道なりに直進
この先が「佛瀬越え」
巨大な太陽光発電施設
「網川越え」を通過
スカイラインが細くなってきた
時おり右手に高知市街が見え始める
高知市から見える別荘群がこのあたり
オープンカフェ「森のこえ」
一度寄ろうと思いつつ・・
ここは道なりに直進
♪この木何の木気になる木~
「都網(つあみ)」や「都積(つづみ)」への分岐
良い雰囲気の林道になってきた
ここを左に下れば
平家伝説の残る「七ツ淵」
右下のアスファルト道へと直進
「椎野(しいの)峠」に到着
「椎野峠」で来た道を振り返る
向って右の道を下りてきた
左の道へ旋回すると「三谷」集落
今は昔
旧土佐山村や嶺北地方から
高知城下へと
行き交う人馬で賑わった
「望六(ぼーろく)茶屋」
「望六峠」から見下ろす高知市街
「七ツ淵」へのハイキングコースが
車道の脇から北へと下りている
登山道の案内板の先に
不法投棄禁止の警告
一頃この北山は
不法投棄が酷かった
「正蓮寺」の愛称で知られる
「高知ゴルフ倶楽部」に到着
「四国のみち」に
起点と終点があったとは・・
このマップは解り易かった
パターの練習場
気持ちは判るが
アプローチは禁止ですぞ
ゴルフ場専用トンネルをくぐると
本日の終点「小坂峠」
このまま県道を下るのは芸が無い
せっかくなので「椎野峠」へ引き返し
「三谷観音」経由で下山することに
「望六茶屋」前には季節の花
「椎野峠」まで戻って来た
ここを右折しても「七ツ淵」に行ける
通行止情報によると
本日の出発地「円行寺」へは行けないが
「秦泉寺」へは下りられるとある
「路肩欠損」なら大丈夫
「道路消失」ではない
画像の中央
「真っ直ぐ行け」と
道案内をしてくれるテッポウユリ
土佐人のソウルフードの一つ
「リュウキュウ」
「三谷」集落の南には大崩落跡
近年の豪雨被害はいずこも甚大
地滑り斜面の下にあるのは
元々あった小山だと思うが
ズリ落ちた山塊のようにも見える
「三谷寺」境内
立派な鐘楼
大きな倒木に
細い松葉杖
元々生えていたのとは向きが違う・・
かなり以前に倒れたのか
大きなキノコが生えている
二本が枝で繋がれば鳥居杉
歴史を感じさせる参道
「三谷」集落から見る高知市街
「ホテル日航高知」と
「トップワン四国」が並んで見える
ここにも湧水がある
飲めるらしい
コップがある
高知自動車道を再びくぐる
「中秦泉寺」から「北秦泉寺」へ
振り返り見る北山
2時の方角に
宇津野のニュータウン
スーパー「AceOne」前の
「金谷橋」バス停で
県道16号線に合流
山登りを始めた頃、一番最初に買った国土地理院の1/25000地図が、「土佐山」であった。
手元に残っている当時の地図には、県道270号「弘瀬高知線」にはまだ「網川トンネル」が記載されていない。開通は平成5年だというので、山歩きを初めてから約30年にして、再び山屋の海図「国土地理院1/25000地図」に帰って来たことになる。
ともあれこの「北山スカイライン」、本線から網の目状に支線や作業道がいくつも張り巡らされていて、7つの滝が連続する「七ッ淵」などへは何通りもの行き方がある。ハイキングコースも併設されているので、これから山登りをされるかたには、格好の地図の読図訓練になること請け合いである。