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茶凡遊山記

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雑誌山(仁淀川町)

 雑誌山と書いて、「ぞうしやま」と読む。一説に、「雑枝山」から転じたものと言われる。

 頂上直下のカラ池を中心に、姥捨て山伝説が色濃く残るこの山も、古いガイドブックに書かれていた登頂時間を見ただけで、すっかり敵前逃亡していた山の一つ。

 平成25年7月に中津明神山から猿越山までを縦走した時、さらにその東の雑誌山へと登山道が整備されていることを知り、今回の山行となった次第。


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新大峠(おおとう)トンネルを抜けると
雑誌山登山口「水の峠」への稜線が出現
池川町中心街の南端を寄合方向へ右折
ひたすら「水の峠」を目指す
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九十九折れの舗装道を登り詰めると
どんつきの三差路に至る
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子供用の小プールと錆びた滑り台
シュールな公園跡をライトターン
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SONIA時代の見慣れた道標をみて
左手前に踵を返す
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途中の「ツボイ放牧場」越しに見る
雨ケ森(右の三角錐)と
筒上山(左のドーム)
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神々しい秀峰「雨ケ森」
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「躑躅王」が転じたという
「筒上山」(左)と「手箱山」(右)
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やがて舗装は切れるが
林道はあくまでもタイトでフラット
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雑誌山への東の登山口
「水の峠」に到着
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幕末の志士 中島与一郎は
脱藩の途中で足を痛め
このお堂に隠れていたところを
追っ手に見つかり非業の最期を遂げる
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今ではほとんど見なくなった
プラスティック製の手水鉢
雨水がたまっているかと覗き込めば
中には落葉のみ
もしやタノキに騙されたのかも
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この峠は 伊予への往還道の一つである
「雑誌越え予州高山通り」へも続いている

江戸時代に起こった「天明池川紙一揆」の
土佐から伊予への逃散の道である
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なんと雑誌山まで3.7キロ
果して行き着けますろうか?
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取り付きはいきなりの急登が続くが
登山道は良く整備され
植生もなかなか豊か
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実際に歩いて初めて気付いたのが
この山のブナの美しさと
稜線に時折現れる笹原の見事さ
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前方に見え始める雑誌山
存外高い
登り切れるかやや不安
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鳥やリスの巣に良さげだが
現在は空き家
入居者募集中!
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いたるところに赤テープ
この登山道では
およそ道に迷うことはない
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こりゃまたぼっちり倒(かや)ったこと
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あと800mとあるが
稜線歩きなのでもう楽勝
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石鉄宮の祠を通過
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北西には愛媛県境 境野隧道へと
工事中の大規模林道
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雑誌山の山頂
視界はまずまず
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それほど隠れいじゃちえいですろうに
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西雑誌山へは800m
カラ池はその先のはず
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おやっ?
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サルノコシカケの子供?がびっしり
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はるか西に中津明神山

工事中(?)の大規模林道は
吾川スカイパーク付近と
愛媛との県境である境野峠まで
繋げる計画だったらしい

開通したらぜひカブで走りたい
林道の1つである


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西雑誌山に到着
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なるほど
中津明神山から猿越山を越え
雑誌山へはこの道を来るのか・・

中津明神山までここから5.5キロ
水の峠からだと延べ10キロ
縦走してみたいが
往復20キロは帰りにチト困る

2台の車で1台をデポすればよいが
小生のお気楽山行はいつも単独行
この点ばかりは残念至極

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真下に広大なカラ池は見えているが
ここから片道1200mとなると
往復2400m、ウウム・・
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残念ながら本日は時間切れ
稜線を再び「水の峠」へと引き返す
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祠の中の鉄器には
錆びながらも
かろうじて残る
石鉄宮の文字
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「水の峠」登山口ではなく
大規模林道を西進した所にある
鳥居経由の登山口へと下る分岐点
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この辺りまではなだらかだが
その先には膝が笑う
もとい膝が泣く
厳しい下り坂が待っている
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これはたしか国土地理院の
特別な地点を現す標識では
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どうやったらそんなに捩(ね)じくれますぞ?
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木々の隙間に
石鎚山から筒上山への稜線
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倒木に生えたキノコの横に
小動物の食事の跡
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新緑の頃に
また来てみたいブナの群れ
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お見事っ!
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生命力あふれる枝はブナならでは
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正面に雨ケ森が見え始めると
四国各地に残っている
「遍路ころがし」も脱帽の下り坂
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思わず除いてみたくなる穴
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ほうほうの体たらくで下山すると
登山口の脇道に「ミニ八十八か所」

小さな石仏が八十八体が鎮座する
一周約200mほどの参道歩きは
きつかった歩きにはちょうどの
クールダウン
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ベンチもなかなか宜しい
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ここの林道なら
車高が低いアクアでも問題ない
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大峠からなだらかなスロープを描く
旧池川町の中心部
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放牧場の赤牛の見送りをうけ下山
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 幕末の志士中島与一郎が、脱藩の途中で非業の最期を遂げたという「水の峠」までは、これまで何度か来たことがあった。

 幕末の志士たちにも興味があったが、東に雨ケ森、椿山、北には筒上、手箱、石鎚と、晩秋の澄んだ空気の先に居並ぶ秀峰の遠景、さらに眼下の工事途中の大規模林道、大峠からなだらかなスロープを描く池川町の街並みなど、その絶好のロケーションを楽しむことが目的であった。

 最近になって、土佐の奥山に多く残る棄老伝説に関心を持ち始めた。この雑誌山のカラ池周辺には、山姥伝説や姥捨て山伝説が多く残っている。山姥が捨てられた老婆であったとすれば、なるほど土佐のいたるところに山姥の滝があることも、その周辺には雨露凌げる岩屋があること、さらにはダキあるいはダケと呼ばれる断崖絶壁の場所が昔から集落では禁忌の場所であることも頷ける。

 今回は行けなかったが、次回は別ルートからカラ池へ先ず行ってみようと思っている。そして是非見たいのが新緑のブナ林だが、さなきだにこの地は我が天敵のヘビの多い土地、これはどうも実現できそうにない。


【ご案内】

 昔のガイドブックには、スズタケのブッシュや藪漕ぎ、登山口から山頂まで3時間といった記事もありますが、「中津明神山~雑誌山~水の峠」の登山道は、現在は快適に整備され、道標や赤テープもとても充実しています。

 水の峠から登ると、稜線に出るまでの登りがややきついですが、大座礼山のブナほど大きいものは少ないですが、見ごたえのあるブナがたくさん並んでいます。

 また、稜線に時々出現するクマザサの広場は実に丁寧に手入れされていて、初めて行かれたかたはきっと驚かれること請け合いです。

by ky_kochi | 2014-11-16 09:03 | 登山 | Trackback | Comments(2)
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Commented by タメやん at 2014-11-22 21:02 x
>工事中(?)の大規模林道は
吾川スカイパーク付近と
愛媛との県境である境野峠まで
繋げる計画だったらしい

吾川スカイパーク側からも、林道工事をしているらしいが…。
Commented by ky_kochi at 2014-11-23 09:57
 たしかに今年5月に金鉱山の途中に吾川スカイパークへ行った時、工事用取付道路への分岐には重機が出入りしている雰囲気がありました。(ただ工事車両とこれまで行きあったことがありません)
 中津明神山で初めて樹氷を見た時に、これは壮大な林道の計画だと思ったのがすでに一昔前。計画自体が頓挫したのかと思った時期もありましたが、ゆるゆる延伸しているようですね。開通が待ち遠しい林道です。
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