茶臼山(土佐市)
2014年 03月 16日
土佐市宇佐町の北にある茶臼山の山頂には、太平洋戦争の遺構である哨戒所が残っている。驚くべきことに、終戦間際には麓の町からこの哨戒所まで、延々とバケツリレーで水を運んだそうである。
南海地震の時には避難してくる住民と、押し寄せてくる津波を見つめていたであろう山頂から見下ろす宇佐の町は、はるか眼下にある。
土佐市の神母谷を経由し登山口となる大峠展望所へ到着すると、展望所からカラオケの大音量が、、
なんと数人のオジサンたちが野宴の真っ最中!
コーヒーをいただくと、唄ってから登れとのこと。
広場には巨大スピーカーが2基、
車の中には巨大モニターを搭載。
迫力満点の巨大スピーカーですっかり歌手気分に。
唄い終え、長い花道を登山口まで下りてきて、
茶臼山へは大峠展望所の直下から一旦は東の塚地峠へ。
少し下ると三叉路となるので、ここをVターン。
このVターンさえ間違わなければ茶臼山まではほぼ道なり。
なかなか植生豊かなハイキングコース。
ほどなく右手に横浪三里の海岸線が出現。
保存会の皆さんの丁寧な道標に「中間点」の表示が出ると、
お待ちかねのナイスビューが出現!
やがて茶臼山の山頂への取り付きに到着。
この分岐からは、宇佐町の萩谷や須崎市の灰方へと分岐。
頂上には三角点と、石鎚神社の祠が鎮座。
頂上直下の石鎚神社鳥居の先にある展望広場には、
太平洋戦争時代の遺構、哨戒所の跡がひっそりと。
展望広場からは、横浪スカイラインの宇佐大橋を遠望。
それにしても、あの麓からここまで水をバケツリレーとは・・
展望広場から引き返す道すがら、石鎚神社の鳥居が。
鳥居の先にの巨岩には、いかにも石鎚神社の大鎖。
一基の燈籠に日燈と月燈が共存。
復路にも、往路では気付かなかった豊かな植生が。
「こらっ、ヘビかと思うたじゃいかっ」
遍路道の峠として知られた「塚地峠」へ道草。
なるほどよく見かけるこの図柄は、
再び大峠展望所に戻ると、
巨大スピーカーからはまだ大音量!