先輩が以前、「僕は車の運転はできんが、電車の運転ならできるぜ」と言っていたことを思い出し、「高知安芸自転車道」に出かけてみた。
この「高知県道501号高知安芸自転車道線」は、かつての「土佐電気鉄道安芸線」の軌道跡を一部利用している自「転」車専用道で、太平洋の眺めもさることながら、廃線マニアにはたまらないスポットでもある。
香南市サイクリングターミナル
「海のやどしおや宿(じゅく)」に
自転車のレンタルサービスがある
自転車道へと進む
猫の見送りを受ける
安芸市へはここを手前に右折東進
「土佐電気鉄道安芸線」の軌道跡
電車の臨場感を画像に出してみよう
ここからしばらく国道55号線と並走
全線舗装でほぼフラット
「芸西村」に入る
「土佐くろしお鉄道阿佐線」
通称「ごめん・なはり線」と並走
潮風を受けながら快適に疾走
白砂青松の海岸線
「琴ケ浜」に到着
桂浜の坂本龍馬の銅像に手を振る
龍馬の妻「お龍」とその妹「君枝」
故事来歴が詳しく書かれている
安芸市までもう一踏ん張り
レフト・ターン
快適なサイクリングロードが続く
いかんっ、登りになってきた
振り返ると
はるか西に「足摺岬」まで遠望できる
随所に案内図がある
区間距離の表示がありがたい
馬で走ると気持ちが良さそう
「安芸市」は童謡の古里
中央砂浜を雲の翳が移動中
鉄道の遺構か?
この後しばらく続く
国道55号を走ったことがある人には
見覚えがありますろう?
国道側から見えているのはお腹だが
背中側もきちんと作られていますぞ
はるか東に「室戸岬」が見えて来た
自転車もスピードには注意!
「安芸市矢流(やながれ)」を通過
老舗うどん店の屋号は
この地の城主
「安芸国虎」にちなんでいる
安芸漁港を通過
かつての「土佐電気鉄道安芸駅」周辺
右奥の建物は「安芸ドーム」
阪神タイガースのキャンプ地
この日は大勢の見物客
「土佐くろしお鉄道」の「球場前駅」
さてと、
今日ばかりは来た道を帰らねば
国道55号線の南側を走る
ガードレールを利用している
高波除けであろうか?
すぐ右下には民家が並ぶ
「土佐くろしお鉄道」と交差
この辺りでは南から順に
「土佐くろしお鉄道」
「サイクリングロード」
「国道55号線」
となる
うっ、また登りになる
帰りはさすがにつらい
前方西(足摺岬)方向
後方東(室戸岬)方向
このフェンスは何のために?
「レストラン矢流」駐車場への橋
レストランの麓を西進
逆光もまた良しとしよう
遠目には遅咲きのひまわりと思ったが
少し様子が違う
どちらさんかな?
この道も「四国のみち」の一つ
銀杏にしては木に残り過ぎ
フェンスは草対策であろうか?
あるいは
頭上の国道からのゴミ投棄対策か?
「琴ケ浜」まで戻って来た
アケビの実が一つ
この一本だけ背が高い
歩き遍路さんの休憩所
いえいえ
ありがとうございます
こ、こんにちは
こんなお接待処は初めて見た
折り鶴
なるほど
夕涼みに良さげ
ミカンケースによる高さ調整
グッ・ジョブ!
慣れない細いサドルに
足より腰が・・
「土佐くろしお鉄道」
「和食(わじき)駅」か?
海岸線へと左折
廃船がシュール
「琴ケ浜松原」に入る
「芸西村」村道との併用区間
「太平洋を一望」展望台の
ベンチにいるのは
花嫁に幸せを届ける花
「ブルースター」
マスコットキャラクターの
COCOROちゃん
「きずなスポット展望台」
一人はさびしゅうないですかの?
展望台からは浜におりられる
そしてこの展望台からは
高知県の東西端である
「室戸岬」と「足摺岬」を
両方とも見ることができる
下り列車が東へと遠ざかる
ゴールまでもう一息
陽が傾き木陰がふえてきた
お洒落なカフェのシルエット
ここにもメランジュが
「香南(こうなん)市」に戻る
右側は国道55号線
自転車専用道に分岐
この付近から再び
「土佐電気鉄道安芸線」軌道跡になる
鉄道軌道跡らしい風景が前方に
いいね!
達筆過ぎて読めない
ベリーグッド!
ゆるやかなカーブを描いている
上下の間隔が
入口の二つより狭まっている
ここには低い位置に一つだけ
ここを直進すれば
天然の良港「手結港」や
「ヤシイパーク海水浴場」だが
本日はこれにて撤収
片道15km往復30kmの
自転車の旅を終了
サイクリングターミナルへと左折
猫の出迎えを受ける
真横を自転車で通っても
微動だにしない
今日はこのサイクリング・ロードに来る前、直線距離で約20km北にある香美市の「鉢ケ森」に向かっていた。
「谷相林道」を「松尾峠」下の登山口まで行き、そこから「松尾越」を経て登頂する予定であったが、この日は日本列島に強い寒波が襲来、さすがの南国土佐も奥山には積雪。登山口にまでさえ辿り着かないうちに、太平洋の海辺に舞い戻った次第。
左(西)良し、右(東)ん?
道の駅「美良布(びらふ)」で荷物を積み込んでいた女性に天気を問うと、北東にでんと居座る雪雲を見ながら、「どうも今日は山登りには向かないと思う」とのこと。今日は近くの名瀑「大荒の滝」でイベントがあり、ご自身もお琴を演奏するので、山の天気が良くなかったら滝の方へとすすめて下さった。
おにぎりを買ったコンビニの男性店員さんによれば、「今朝は霧があったきどうじゃおねえ・・、どちらかといえばあんまし良うないことないろうか」と、微妙なお答え。
最後に田んぼにいた男性に聞くと、「昼から晴れると言うことじゃが・・、どうせ行くならもっと良(え)い日に行き」と力強いご回答。
お天気は西から変わるというし、まあ行ってみるかと「物部川」を「日ノ御子(ひのみこ)」へと渡ったものの、地元の皆さんの声が耳に残る。
西は上天気なのだが
北東の徳島県「剣山」方向に雪雲
どこへ這い上がりよりますぞ?
南西方向は晴れているが・・
ありゃ?これはどうしたことっ
やや西寄りであることに期待してきたが
「鉢ケ森」方向も雪模様
これはいかんっ
道が凍りかかっちょる、撤退決定
秋と冬が混在
「御在所山」も雪模様
高度が下がるにつれて
視界が少しずつ回復する
紅葉というよりは黄葉
かなり明らんできた
遠くの山も緑色になってきた
ここまで下りてくると青空
はるか右奥やや上に太平洋
「物部川」に沿って太平洋へ
あの雪雲では無理ですな
♪行かれん行かれん言うたろ~♪
♪せられんせられん言うたろ~♪
やっぱり人の言うことは聞かんといかん
目指す「鉢ケ森」への登頂は叶わなかったが、とぼとぼ引き返す道すがら、先輩が言っていた言葉を思い出し、三十年近く前に一度だけ利用したサイクリングロードを再び走ることができた。
当時、サイクリングターミナルの食堂で食べた、たしか「しおやラーメン」という海鮮ラーメンを食べられるかと期待したが、残念ながら現在は営業していなかった。
安芸市にある中学校以来の親友の実家を訪ねると、母上とたまたま帰省していた本人とも再会、安芸市のさらに東にある隠れファンの多い手打ちうどんの店にも連れて行ってもらった。いやあ、「たんのーたんのー」、秋の好日を堪能した一日となった。