山頂ヒュッテでうどんを食べ終わり、窓の外を見るといつの間にかミストは雨になっている。
やれやれとカッパに袖を通したら、慌ててバイク用のカッパを持ってきたため、背負ったリュックの分だけ腹回りがきついのなんの。これもまた身から出た錆び、♪誰のせいでもありゃしない~みんなオイラガ悪いのさ~♪、っと。
下山したら晴れて来た
西側の「大剱道」コースから登り
山頂の広場を周遊
東側の「尾根道」コースを下山
帰路の寄り道は
キレンゲショウマの探索
「剣山本宮」を後にする
ついぞ山頂パノラマには恵まれず
往路は左で帰路は右
ここからの眺望もさぞかし・・
大きくヘアピンカーブを描く
正面の細道は通行止め
ちと文字が読み取りづらい
倒れてから久しいと思われる
キノコがびっしりと生えている
黄色い部分は花だが
お名前を存じ上げず・・
晴れるどころか・・
暗がりになってきた
晴れていれば見応えありだが
この天気では無気味なだけ
黄色と紫の競演
道を跨いで倒れたらしい
いいぞ!
よく整備された登山道
孤高の人
なかなか表情がある
「刀掛の松」の広場に到着
強い風と風向きが見て取れる木々
西風がきついらしい
「刀掛の松」
きちんと狛犬が鎮座
キレンゲショウマの案内板
キレンゲショウマは
「剣山」を舞台にした
小説『天涯の花』(宮尾登美子)で
広く知られるようになった
キレンゲショウマの群生地は
約200m先の行場付近とのこと
周辺は清流の源流域にあたる
鹿の食害対策のネット
自然の盆栽
まもなく200mだがと立ち止まると
頭上でフガフガと獣の吐息
剣山系には熊がいる・・
急に臆病風が吹き始める
葉に付いた細かい水滴
かれこれではあるまいか?
晩夏に似合う色
傾いた道標
先ほどの獣の吐息の道を
再び通らなければと思うと
どうも意気が上がらず
ここで引き返してしまった
キレンゲショウマには会えなかったが
ナイスな紫に会えた
「刀掛の松」前の広場に戻る
正面が「尾根道」コース
左が「行場」
右が「大剱神社」
中央の赤い屋根は「枝折神社」
ハイヒールで登って来る
強者の御婦人もいるというが
それもむべなるかなと思う登山道
見づらいが
緑の葉の上には黄色の花
小さなテラス状の脇道
ここも目の前は真っ白
晴れていればさぞ絶景であろう
森の番人の五葉松
中に大人が立てれるほどの洞(うろ)
左に進むと「大剱道」コースへ
んっ、ようやく晴れてきたか?
これは期待できそう
「次郎笈」方向に雲の切れ間
いかん、また麓からガスが・・
この蝶々はチョコレート好き
「伊予富士」(愛媛県)でも
チョコレートを食べ始めたら
どこからともなく飛来した
またまた少しだけ晴れてきた
地中に何か埋設されているのか
「高圧注意」とある
この笹ヤブの中でガサゴソと
生き物の気配がしていたが
大蛇かと思って近づけぬ
登山リフト「西島駅」に下山
ここにきて晴れてくれても・・
遅かりし由良の助
いやいや贅沢は言うまい
もうちょっと晴れてくれぬものか
やはり野に置けタンポポの花
今朝は真っ白だった方角に
頂上ヒュッテ「雲海荘」が見える
「大剱道」コース登山口に戻る
「西島神社」の方向に
巨大な岩塊が見えている
見たからには行っておこう
「三嶺」には再びガスが
クマザサのスロープ
キャンプ場へと続く登山道
こんなところにもケルン
「西島神社」は
大岩の突き当りを右だが
先ずはこの岩塊に登らねば
白骨樹が混ざる
この先へ行くには装備が必要
足元はなかなか高い
どのような立ち姿であったものか
どうも天気がイマイチ
「剣山」「三嶺」は鹿の食害が深刻
岩遊びを終え「西島駅」へと戻る
「丸笹山」も見えるように
「塔丸」方向にも視界が
もう少し遅く登山を開始すれば
山頂付近の視界も変わっていたはず・・
「次郎笈」も見えていたであろうに
やっぱり
慌てる乞食は貰いが少ない
まだ3時前なのに
もう一度登る気力はなく
トボトボとリフト乗り場へ
「丸笹山」が手招きしている
すわっ、リフトから転落か?
キレンゲショウマ
登山靴が随分とくたびれてきた
雨が入るようでは寿命ですな
ここだけ支柱が2本建て
麓の「剱神社」からの登山道は
ここでトンネルをくぐって
登山リフトと交差する
古木に良く似合うキノコ
これはまたレトロな筆致
パンフレットに使われているマップ
イノシシの親子
鳥獣戯画の世界
狸はどこかユーモラス
鹿が森を食い尽くしている
どちらも眼光が鋭い
マグネット式になっている掲示板
売っていれば部屋に飾りたい
「石鎚」と「剣」の掲示板
「剣山」の四季
今朝とは打って変わった晴天
「剱神社」が本来の登山口
質素な「本殿」
登山口は本殿に向かって右
鳥居はないが注連縄がある
小説『天涯の花』(宮尾登美子)の
記念モニュメント
「さわやかな月光の花は凛として気高い」
彼女独特の男文字で刻まれている
何を隠そうかなりの宮尾ファン
東京神田の神保町古書店街で
全集を見つけた時には
思わず奇声を発した
境内の倒木にサルノコシカケ
水場にもキレンゲショウマ
酷道439号線の名所の一つ
「見の越トンネル」
「三嶺」のガスも少し晴れてきた
海抜の表示がある
「名頃」(なごろ)
「三嶺」の山塊
「三嶺」の「名頃登山口」
名頃は「案山子の里」として有名
必要は発明の母
案内板は新調されていた
海抜がかなり下がってきた
岩の勝ち
ここも岩の勝ち
道路わきに案山子が
やや古くはなってきたが
なかなかリアル
「菅生」(すげおい)
「久保」
酷道439号線(左折)との分岐
「道の駅」のトイレの貼り紙
水が止まると聞くと
高知県人はつい渇水を連想するが
そうではないらしい
「剣山」の別名は「太郎笈」、山頂から1時間ほどで行ける「次郎笈」へも歩いてみようと来てみたが、この日はあいにくの天気で残念至極。
休日登山なので、いつも晴れというわけにはいかない。が、登山口は濃霧でも、山頂で絶景に会えた「伊予富士」、一瞬だったがガスが晴れた「寒風山」、の例もあった。
山頂に着く頃には晴れるはずであったが、登山口に降りたとろで晴れというのは、今回が初めて。そして、「また来よう」と、実に久方ぶりに思う山となった。