「高知空港」の前身は、かつての「海軍高知飛行場」であり、おおぜいの士官や兵員が配備され、さまざまな軍事施設と31基もの掩体壕があったが、現在は7基の掩体壕が残るのみという。
正式名称「飛行機用掩体」、戦時中に航空機を敵の空爆から守るために造られた「掩体壕」を、南国市前浜に訪ねてみた。
最初に行ったのは平成21年9月
当時の地図が残っていた
国道55号線を室戸岬方向へ東進
南国市日章の歩道橋で右折南進
米の二期作で知られた南国平野
稲刈りが終わった田んぼがある
先ずは「高知東部自動車道」をくぐり
次に地下道へ潜る
頭上は「高知空港」の滑走路
カフェの看板を見たら右折
1号掩体(西向き)
2号掩体(東向き)
3号掩体(北西向き)
4号掩体(南向き)
(最も大きい掩体壕)
(尾翼通過のための切れ込み)
(どちらさんかな?)
(なにかの卵?)
(4号掩体から見た5号掩体)ヘリコプター通過
(4号掩体の北)ヘリコプターは南西へ
(4号掩体から見た5号掩体)JAL機の離陸
(すべて有蓋型)
(屋根に登ってみた)
(4号掩体の屋根から見る5号掩体)
「無人ヘリ」とは「ドローン」?
5号掩体(南東向き)
(公園として整備されている)
(5号掩体から見た4号掩体)
(7基とも造りはほぼ同じ)
(「前浜掩体群」のほぼ中央)
6号掩体(東向き)
「大篠小南タワー」
(南に太平洋)
(北に高知空港)
(最上部)
「命を守る最後の砦」
(ANA機の離陸)
7号掩体(北向き)
(内部を車道と水路が通る)
(ビワの木)
(必要は発明の母)
「四国防衛軍のトーチカ」
(南国市前浜海岸)
「黒潮ライン」の「境目大橋」から南進
突き当りの堤防を左に少し進む
(西「足摺岬」方向)
(東「室戸岬」方向)
「物部川」の河口へ
(ANA機の着陸)
「高知高専」東南端
草叢にひっそり残る「トーチカ」
(ここで米軍上陸に備えたという)
(屋根も空いている)
住民の日常生活など全く配慮せず、道路や水路の上に造られた掩体壕。その掩体壕から、片道分の燃料だけの軍機で出撃して行った若者たち。
太平洋戦争の末期、この直径1mほどの「トーチカ」に潜伏し、米軍の上陸に備えたという。ベトナム戦争では、トーチカから小銃で敵機を撃ち落としたこともある、とも聞いた。
日常はおよそ不条理なことだらけだが、戦争ほどの不条理は他にない。