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茶凡遊山記

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雨ケ森(旧池川町)

「岩柄ルート」の急坂のイメージや、「樫山ルート」登山口案内板にある「頂上まで約4時間」の案内に、山行を躊躇するかたも多いのでは?

「樫山ルート」は、県内でも紅葉の名所として知られる「安居渓谷」の背中にある。「4時間」は往復の時間であることを確かめに、見頃を迎えた安居渓谷へと出かけてみた。


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「樫山ルート」は、登山口に入るとジグザグに登る作業道との交差を6~7回、ショートカットを繰り返してから、しばらく作業道を歩いた後、檜の植林の笹の歩道を稜線へ駆け上がり頂上となるルート。

 したがってログは、始めは直線となり、次にジグザグが続き、再びゆるやかな直線となる。


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 現在、「雨ケ森」山頂へは、「岩柄ルート」「椿山ルート」「樫山ルート」「西ヤブルート」の4つのルートがある。

「雨ケ森」は、東に「安居渓谷」の「安居川」、西に「焼畑農業」の「大野椿山川」、2つの「仁淀ブルー」に挟まれて立つ、見事な円錐状の秀峰である。


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国道439号線「新大峠トンネル」を抜けると
歴史ロマン溢れる「水の峠」への稜線
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この地は作家宮尾登美子の
国民小学校助教初赴任の地
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以前から気になっている
「町道安居4号線」
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「安居渓谷」の「宝来荘」を通過
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「蓬莱橋」はハチのため通行禁止
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「東陸(とうろく)様」前で左に切り返す
お祀りされているのは
妊婦を守るため狼と戦った男の人
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真っ直ぐ行くと大滝神社を経て
「筒上山」へ直登できる
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 デジカメをまだ持っていなかったと思う、平成15年8月、「安居渓谷」の最奥部「不動の滝」から「筒上山」へ、まだ高校生だった長男と登ったことがある。等高線が物語るように、相当に急峻な、登山道というよりは修験道であった。

 ドーム状の「筒上山」と、その東に台形状に連なる「手箱山」との間は大きな掘り切りになっているが、そこまで這い上がってきた時には、涼しい顔の長男の横で、親父の方はすっかり息が上がっていた。ここまで来たからにはと、何とか山頂まで攀じ登ったが、頂上には少しガスがかかっていたように思う。

 高知県側に車を乗り捨てて、愛媛県「石鎚山」の「土小屋」まで歩いたほうがラクではないかと思うほどだったが、なんとか元の登山口まで降り立つことができた。駐車場所に降り立った時には、膝が笑ってまともに立てなかった。アクセルはまだしも、ブレーキが踏めるだろうかと真剣に心配したが、あんなことは後にも先にもあの日の1回だけとなることであろう。

 当時のガラケーの画像が数枚だけ残っていた。


「筒上山」から見た「雨ケ森」
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「筒上山」の山頂ドーム
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「安居渓谷」最奥部の「不動の滝」
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「林道成川樫山線」へと左旋回
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 たしかこの周辺に、「昇龍の滝、歩きはここから」「車で見るなら東へ」という楽しい道標があったように思うが、今日は気付かなかった。

「昇龍の滝」展望カーブ
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眼下に「昇龍の滝」が見える
そばには「降龍の滝」
さらに「大釜・小釜」もある
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「安居銅山古道」
かつてこの地は銅山であった
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その名も「龍王山」
別名「フジヤダキ」
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「樫山登山口」に到着
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「山頂まで約4時間」とある
本当ならば「三嶺」なみ
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山頂まで親切な道案内が続く
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草書を熟知したかたの楷書か?
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近道は次々と作業道とクロスする
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途中に2つの石塔があった
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大カーブごとに古木が立つ
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作業道歩きとなりホッとする
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さすが「雨ケ森」
岩清水が滲み出ている
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海抜1000m
途中のラップは励みになる
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ところどころ荒れ気味だが
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次第に雰囲気が良くなる
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ベリー・グッド!
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右手に「筒上山」と「手箱山」
この山は「石鎚連山」の南にあたる
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紅葉というよりは黄葉
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作業道の終点広場
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 下山の途中、この広場でこれから登るという1人の男性に出会った。見るからに山の達人の雰囲気のそのかたは、高知県内にとどまらず、諸国の山々を登っておられるとのことで、氏のブログも教えていただいた。

 帰宅して早速ブログを拝見したが、きっと名のある山岳家に違いないという予感は、すぐに確信に変わった。山行範囲の広さや山行記録など、やはり並々ならぬものがあった。

 初めて聞く情報や貴重なお話しを、沢山聞かせていただいた。前日の「御在所山」(旧香北町)のご夫妻に続き、この日もまた素晴らしいかたに巡り合えた。いつかまた、どこかの山で再会できる日があることを願っている。


ここからは登山歩道となる
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よく見かける標柱が横たわる
「山」と赤字で彫られている
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檜の植林の中へ右旋回
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海抜1200m
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おそらくあれが山頂
まだ距離も高さもある
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本日は2本杖
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やはりスギの植林とは一味違う
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伐採した木にマークあり
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もしや山頂では?と思ったが
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尾根の稜線に取り付いただけ
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ここが山頂
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単独峰だけに360度の展望
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北に「石鎚山」と「筒上山」
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なにげなく杖を置いたが
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ここは頂上祠の天井
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祠は「岩柄」集落を向いている
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それでは西から時計回りに

「不入山」「鳥形山」方向
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「中津明神山」「猿越山」方向
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「堂ケ森」「二ノ森」「石鎚山」方向
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「石鎚山」「筒上山」「手箱山」方向
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「五在所山」方向
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「黒森山」方向
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「黒森山」(越知町)の山頂には
肉眼ではアンテナ群が見えている
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あれに見えるは「中津明神山」
アメダスのレーダーの山
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してみれば右手前は「猿越山」か?
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山頂のプレート板
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「石鎚山」(左)と「筒上山」(右)
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そなたはもしや?
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 山頂から直線的に、眼下の「宝来山」(海抜1051m)のさらに東、印象的な三角錐のシルエットは「アメガエリの滝」の背中「剣ケ岳」ではあるまいか?

「剣ケ岳」は海抜972mで、山容が独特の奇峰。「稲叢山」へ向かう途中、あるいは「アメガエリの滝」へ行くたびに、昔からとても気になっている山である。


「剣ケ岳」(平成20年10月)
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「アメガエリの滝」(平成20年10月)
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「瀬戸川渓谷」(平成20年10月)
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再び平成28年の山頂広場

「黒森山」(越知町)の山頂アンテナ群
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「西ヤブ」集落からの「西ヤブルート」
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山頂をいくつかスケッチ
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山頂広場西に「岩柄ルート」
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名残り惜しゅうござりまするが
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下山を開始
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枯れても檜は風格が違う
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苔マニアの気持ち判らぬでもない
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下りにも赤テープ、合掌
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ここをレフト・ターン
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「筒上山」があんな高くに
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登りに見えるが下っている
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蔓が作業道を横断している
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植林帯に入る
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次々と作業道を跨ぐ
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ここで木の杖を返却
初めての2本杖で歩いた結論
「ステッキを買い足しに行こう!」
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登山口の少し上に下山した
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駐車スペースは登山口の少し南
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4時間はかからなかった
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 写真を撮りながらのゆっくりの登りで山頂まで1時間30分足らず、下りは1時間10分ほどであった。案内板の約4時間は、往復を書いてくれていることと思われる。


ナビにはこの先の林道がないが
山に来たら日常茶飯事
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「宝来山」の西麓が「安居渓谷」
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左奥のドームが「筒上山」
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「展望ひろば」無残
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山頂に雲がかかった「筒上山」
あの高低差を直登していたとは・・
今なら到底できない
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♪あの道は~どこへ行く道~♪
♪ああ~そうだよ~お~♪
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 林道マニアの聖地、「大森川ダム」周辺に網の目状に張り巡らされた林道の1つ、「広沢林道」に違いない。

「奥大野林道支線」の西にあった三差路まで行き、「安居渓谷」の「宮ケ平」へと繋がっているとわかったものの、通行止めだったか、あるいは時間切れだったかで引き返した記憶がある。




 その時々で気になった山を見つけるたび、いつか登ろうと思い資料を集めていた山が、あと数座ほど残っている。

 もうそろそろ1人での登山や林道巡回はやめようと思い、ここのところ根を詰めて遊山しているが、行く先々で、「この道はどこへ?」と思う場所が増え、ちっとも帳面が消えない。

「足が立つ間は登り続けなさい」との、山の神様の思し召しかもしれない。これまで、相当な奥地の林道や、無名の山へも、随分と単独で遊山に出かけてきたが、おかげさまでここまで無事故。このことに感謝して、これからは「無理無駄ムラの無い」遊山をして行かねばと改めて思い直す次第、還暦も近い。


by ky_kochi | 2016-11-13 11:00 | 登山 | Trackback | Comments(4)
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Commented by GakuGaku at 2016-11-15 23:13 x
ky_kochi さん こんばんわ。 お逢いしたGakuGakuです。

あはは、登山家? とーんでもございましぇ~ん!
せいぜい中の下くらいの山好きおっさんですわ。(笑)

何度も同じ山や同じコースを歩くのが好きではなくてアチコチうろうろ出没しております。

そちらもよく登られていますね。面白そうなお山や計画がありましたらぜひ連れてって下さいマセm(_ _)m

P・S
宝来山の向こうに見えた三角錐の山は剣ヶ岳ではないと思います。距離が近すぎるますし、剣ヶ岳に登ってみると判るのですがあのお山は平べったい尾根の先っちょが下から見えているだけで山頂も離れた場所にあります。大森貯水地南の1171.5mの三角点ピークではないかとオイラは考えています。
Commented by ky_kochi at 2016-11-16 19:33
GakuGakuさん、先日はありがとうございました。

 大森貯水地南の1171.5mの三角点ピークではとのコメント、ありがとうございます。たしかに「剣ケ岳」の等高線を見ても、画像にある円錐状にはならないと思います。

 すでに「剣ケ岳」も登られたとのこと、さすがです。ネットで「剣ケ岳」の登山ルートを調べていると、瀬戸川渓谷の「アメガエリの滝」からと、林道程野黒丸線の「成川橋」からの2つのルートがあるようです。

 GakuGakuさんはどちらから登られましたか?また、登山道は9合目までという記述も多く見かけますが、頂上までの登山道はどんな様子ですか?
Commented by GakuGaku at 2016-11-16 22:50 x
ky_kochi さん こんばんわ。

調べてみると剣ヶ岳には2013年2月に行っています。
アメガエリの滝から吊り橋を渡り作業路から谷を渡り直登すると下からも見える岩壁の下に水平に延びる山道に出て、右(北に)回り込むと山頂に続く直登道があります。
が・・・山頂三角点から道を辿るとすぐに林道に出ますのでそちらからアプローチすれば5分で山頂です(あーがっかり)

綺麗な尖がりピークならまだ久万の[餓鬼ヶ森]がまだマシです。
完全な独立峰ですしね。
Commented by ky_kochi at 2016-11-17 11:29
GakuGakuさん、情報ありがとうございます。

 山頂三角点付近の林道、大変興味深いです。雪が降るまでに、是非行ってみたいと思います。

「餓鬼ケ森」は、まだ松山自動車道が無かった頃、松山への出張で国道33号線を走っている際に見えていたはずですが、記憶に残っていません。

 他にも、国道494号線の県境「境野隧道」、四国八十八か所「岩屋寺」、リンゴ狩りで「久万高原ふるさと旅行村」など、何回かはかなり接近していますが、観察力が不足しています。

「おこう饅頭」「おこう万寿」「おくま饅頭」の看板ばかり探していたのかもしれません。
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