焼坂峠(須崎市~中土佐町)
2015年 10月 11日
峠の名前だけは子供の頃から知っていた「焼坂峠」、今年5月に「国道56号線旧道」を走った時、近日中にと目論んでいた。
♪角谷、焼坂、添蚯蚓♪と唄われた
歩き遍路道の中でも
「焼坂」は遍路泣かせの急坂
まずは「角谷坂」から
ベタ凪ぎのベタ曇り
国道56号線と土讃線
そして「角谷坂」とがクロスする
JR安和駅を俯瞰する
再び国道56号線に戻り
JRの高架橋を南へくぐる
すぐに右に道案内が現れる
四国の遍路道の
いたるところに
いろんな意匠の道標がある
JRの線路を
一旦北へとくぐるのだが
ここではない
ここがそう
JRの線路を
再び北へくぐり直す
「自然豊かな遍路道」とある
上方の切れ込み鞍部が「焼坂峠」
目印はS字形の道路
線路に沿って直進
正面頭上に「焼坂峠」
中央の鞍部が峠
足元にも道案内
登り坂を示す
やや上向きの矢印がナイス
色合いの良い花々
前方が中土佐町
林道を少し進んだ所で
歩き遍路道は
右後方に切り返す
急に視界が開ける
広い土場になっている
ご機嫌な林道になる
歩き遍路道と交差する
前方1時の方角に
麓から上がってきた遍路道
後方7時の方角に
さらに峠へと上がる遍路道
少し嫌な予感
林道中央に草が
荒れた林道を
根気強く登ると
「焼坂峠」に到着
安和の町が眼下に見える
晴天ならば
さぞや良い眺めのところ
電線と繁った木が
いささか邪魔
峠の掘り切り
海抜228m
左手下から
歩き遍路道が峠で合流
前方が中土佐町久礼
先週の道普請の際に新設か?
峠の先もしばらくカブで走れる
大きな松ぽっくり
大人のグーぐらいの大きさ
食べれたらよいのに
このあたりで、突然、小動物が足元にまとわりついた感触があった。敷かずにすんだが、茶色っぽい四つ足の動物が、バイクの下を上手にくぐり抜け崖下へ消えた。
タノキは夜行性と聞くので、モグラかウサギかイタチかと思われる。この少し前にも、林道脇に降り立っていたオスのキジが、カブの音に魂消て眼前で飛び立った。
いつまでも晴れぬ曇天、獣たちが次から次に現れる鳥獣戯画の世界、これ以上はカブでは進めそうにない歩き遍路道。最近めっきり臆病風に吹かれるようになり、峠から中土佐町までは歩くつもりで来ていたのに、あっけなく計画断念。
「焼坂峠」へ舞い戻る
掘り切りも林道巡りの目的
「虎斑竹(とらふだけ)」をはじめ
竹はこの地の名産品
その竹を山出しして
トラックで運び出すまで
積み置くための足場
VHFテレビのアンテナ線は
山仕事や農作業の必需品
岩に根差す木々
歩き遍路道との交差点まで戻る
右上から下りてきて
左下へと下りて行く
そこそこ重要な地層では?
シダも見事
どちらさんかな?
や、やあ
土場まで戻って来たが
なかなか天気が回復しない
なかなか直(す)ぐうに
よう肥やしちょる
植生も豊か
この道は歩き遍路道ではない
こちらは正三角形
こちらの道が歩き遍路道
コンクリートの擁壁が目印
こちらは逆三角形
動物の顔に見える
鉄製の仮橋も目印
JRに沿った道へ戻って来た
太平洋が見えて来た
キノコが生えている
なるほどそういうことか
JRの線路下をくぐる
秋桜越しに峠を見上げる
ご縁があって、数年前に「四国八十八か所」を一巡し、高野山へもお礼参りができた。観光バス、自家用車、リトルカブ、歩き遍路と、様々な行程の組合せであった。
歩き遍路の距離はコースによりまちまちだが、1,200キロ前後と見聞することが多い。かつての古道を歩き通すと三百六十五里とも言われ、これは1年365日に由来するらしい。同様に、八十八は煩悩の数かと思っていたら、子供の厄年13才、男の厄年43才、女の厄年33才の合計でもあるらしい。